RSI環境認識で勝率71%達成|XMデモコンペから得た“ノイズ帯スキャル”の核心

FXトレード日誌

今回のコンペに参加した理由は、
ダウ理論、GMMA、BB、RCI、MACDといった王道手法に勝率の限界を感じたからでした。

自分の中で「何かが足りない」と感じていて、
RSIとMA、BBを使い、GMMAの長期群の動きを感じ取る手法を試してみたかったのです。
その新しい試みが、今回は見事にハマりました。


検証の概要

通貨はゴールド(XAUUSD)。
トレード日数は4日間。
トレード回数は56回で、勝ち40、負け16。勝率は71.4%。

1時間足ではGMMA長期群、RSI、MA20、BBを使用。
5分足はローソク足を非表示にし、BBとMA3本のみ。
1分足では、BBを1〜4シグマまで表示し、MAの期間を変えて4本を重ねた構成にしました。

GMMAで培ってきた「構造の認識」が、
この単純化されたチャートと組み合わさったことで、
驚くほど精度の高いトレードが可能になりました。


RSIによる環境認識

今回の検証で最も成果につながったのが、
RSIをトレンド認識の軸として再定義したことでした。

これまでRSIは「反発を測るためのオシレーター」として扱われることが多いですが、
私はそこに明確な閾値を設け、
上昇・下降・レンジ(ノイズ)を判別するための環境フィルターとして使用しました。

1時間足でその基準を設けることで、
相場全体の呼吸を掴み、
「今は上昇の流れを取るのか」「下降を追うのか」
それとも「ノイズ帯として動きが読みづらい局面なのか」を瞬時に判断できるようになりました。

ただ、ノイズ帯だからといって完全にスルーするわけではありません。
ノイズ帯はノイズ帯と割り切った上で、“狙って取りに行く”のが僕のスタイルです。
この帯域では、伸びそうに見えても決して欲張らず、
パターンが出た瞬間に入って、数分〜十数秒で即利確。
一瞬の値動きを確実に抜き取るスキャルとして割り切っています。

1分足では、この環境判断を基に“何を取りにいくのか”を明確化。
上昇局面なら押し目を取り、下降局面なら戻りを取る。
そしてノイズ帯では、初動のみを確実に拾い、伸ばさず手仕舞う。

このルールを導入したことで、
これまで曖昧だった“トレードの目的”が一貫し、
リスクを抑えつつも確実な勝率を維持できるようになりました。


コンペ中に得た気づき

実は、コンペに参加していること自体を途中で忘れていました。
純粋に検証に集中していたのですが、
ふと「そういえばランキングがあったな」と思い出し確認すると、なんと20位台。
そこから意識が変わりました。

証拠金を減らさないこと。
攻める場面を見極めること。
この二つに徹底的に集中したことで、安定した結果を残せたのだと思います。


勝つために必要だったもの

今回、ようやく「勝つために必要なもの」の答えが見えました。

コンペ後、賞金をそのまま口座に入れてリアルトレードを開始。
最初は丁寧にルール通りにトレードを行い、11回中9勝2敗という好成績を残しました。

今日はCPI発表もあるし、ここで終わろう。
そう思っていたのに、チャートに“あのパターン”が出たのです。
「ここならいける」とエントリー。

しかし、そこから崩れました。
ボラティリティがなく伸びないとわかっていたのに入ってしまう。
その後はルールを無視した暴走トレード。全敗でした。


増やしたい気持ちが崩すもの

なぜ崩れたのか。
それは「増やしたい」という気持ちが前のめりになったからです。

どれだけパターンが完璧でも、ボラがなければ取れる幅は限られます。
それなのに「勝っているから大丈夫」という慢心が出てしまう。
トレードは、自分の思い通りには動きません。

チャートに沿って、その瞬間に取れる分だけを取る。
これがすべてです。


勝ち続けるために必要なこと

コンペとリアルトレードの違いを痛感しました。
「増やしたい」は確かに大事です。
攻めるときに攻めなければ資金は増えません。

しかし、それ以上に大切なのは「減らさない」気持ちです。
減らさないトレードを重ねたからこそ、結果として優勝できた。
このメンタルこそが、トレードの本質だと思います。


まとめ

今回のXMデモコンペは、これまでのトレード人生の中で最も学びの多い4日間でした。
チャートを単純化することで、相場の本質をよりクリアに捉えられるようになり、
「勝つこと」と「守ること」のバランスの大切さを強く実感しました。

特に、RSIを使って明確な閾値を設けることで、
相場の“どの局面を取るべきか”が視覚的に整理できたのは大きな収穫でした。

トレードとは、自分の感情を制御する競技。
そして、技術とメンタルの両立こそが、真の勝率を生み出す。

今回の経験は、間違いなく自分のトレード人生の転換点になったと思います。